アコードSiR-Tの発売当初、黒沢元春氏がこの車を評価している。
たいへん興味深い。
エンジンについてはDOHC
VTECにサイレントシャフトを装着し、ホンダらしい軽快なエンジンに仕上がっているため高評価。
剛性感と安定性が満点。
確かにボディがきしむことはなく、硬い塊を感じさせる。
安心してドライブを楽しめるほど安定している。
正確性はライントレーサーと呼ばれるほど優れた足回りであることが証明された。
短時間で正確に車の素性を把握する黒沢元春氏の感性と経験には脱帽。
質感については、良い物を安く提供するホンダとしては頑張ったと思われる。
快適性はアコードSiR-Tだけに若干犠牲にしている部分もある。
低中速でのタイヤの突き上げが気になる。
時速80km以上では良いが、時速60km以下では硬い乗り味になっている。
接地性についてはよく足を動かし路面との追従性はよいが、タイヤの偏平率が60であるために若干手ごたえの少ないものとなっている。
ブレーキペダルの踏みはじめには止まらない印象。
しっかり踏み込めば問題ない。
最近のブレーキは軽い踏力でよく効くものが多いが、このアコードは止まりたい分だけしっかり踏み込まなければならない。
4輪ディスクブレーキであることも影響しているが、ワインディングではしっかり踏み込んで微調整するブレーキもなかなかよい。
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