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ぼやける住職

お世話になっているお寺の住職と一緒に写真撮影をしてもらう時に、

「わたしは写りが悪いよ。それでもよければどうぞ。」

と、住職が発したこの言葉にみんなが笑った。

楽しい方だと思いながら全員微笑みながら写真におさまった。

後日、現像した写真をみてビックリ!

住職だけがピントが合っていないのです。

というよりも、ぼんやりモヤがかかったようにぼやけているのです。

住職が写っている写真はすべてぼんやり・・・・・・。

周りの人々はみんなピントが合っているのに、住職だけなぜ?

撮影時に住職が発したあの言葉は真実だったのです。

この住職、何度も体調を崩して入院や手術をしており、それが自慢の様子。

しかしながら、写りが悪いという意味がこんな写りだとは誰が想像しただろう。

お葬式で会う

先日、学生時代の友人の父親が亡くなった。

わたしが学生だった時にその友人宅に何度かおじゃました。

夜になると友人の父親が豪快に酒を注いでくれる。

とにかくやさしくて豪快な方であった。

お通夜へ行った。

友人と久しぶりに会った。

友人の母親が「こんな時でないと会えないわね」とつぶやいていた。

そうなのです。

わたしの身内が亡くなったときに友人は葬儀に来てくれていた。

今回はわたしが友人宅にうかがうこととなった。

最近会ったのはこの2回だけ。

お葬式がないと会えない仲とは恐れ入ってしまいました。

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