東京府
なぜ、大阪と京都は府なのか?
東京都は”みやこ”だから都であることは理解できる。
府とは何?
どうも、府とは”みやこ”をさす意味として使用されていたようです。
江戸時代、幕府のあった江戸をさしていたそうです。
特に武家が江戸へ出ることを「出府」(しゅっぷ)といっていたことからも、府は”みやこ”を意味していることになります。
幕末・明治時代初期に都は存在せず、大阪、京、江戸が大阪府、京都府、東京府となったようです。
特に京は西京で江戸は東京と呼ばれていたようですが、この府がついてから西京は京都として認識されていったもよう。
昭和18年に東京都が成立して、大阪と京都は府のまま残ったそうです。
しかしながら、ここでとんでもない事実に気づきました。
日本の本当の”みやこ”は京都府だということですよね。
京は”みやこ”、都は”みやこ”、府は”みやこ”。
京都府は完全なる”みやこ”を意味する名称となっているのですね。
延暦13年に長岡から遷都して以来、明治維新に至るまで日本の首都であったこその呼び名ですね。
府には歴史の重みがあるような気がしてきました。
ところで地方名ですが、中国地方はなぜ中国なのかご存知ですか?
平安時代中期の法典で「延喜式」(えんぎしき)があります。
延喜五年に醍醐天皇の命により藤原時平、忠平らが編集し延長5年に完成。
康保4年施行。
50巻もあるそうです。
この法律で都からの距離(所要日数)に応じて「畿内」、「近国」、「中国」、「遠国」に分けられ、「中国」は遠江・駿河・伊豆・甲斐・飛騨・信濃・越前・加賀・能登・越中・伯耆・出雲・備中・備後・阿波・讚岐の一六か国。
これが中国地方の由来のようです。
近畿地方も「畿内」と「近国」で近畿ということですかね。
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