名誉の称号
学生時代に名誉教授のお世話になっていた。
「一緒に海外視察へ行かないか?費用はすべてわたしが出すから。」
「うちの研究室へ来てくれないだろうか?」
こんなお誘いがあった記憶もある。
名誉教授にはどうすればなれるのか。
大学ごとに基準は異なるようだが、一般的に教授職を10年以上勤めれば退官時に名誉の称号が与えられる慣習があるようです。
助教授歴8年の場合、半分の4年+教授歴6年で名誉の称号をあたえられるという話も聞きます。
学生時代、名誉教授は神様のような存在であった。
教授になるにも相当な努力が必要である。
その上、名誉の称号がついた教授は特別な存在であった。
と同時に、元気なおじさんでもあった。
とにかくエネルギッシュで疲れを知らない。
無理するあまり心臓発作で救急搬送されても、
「まだ死ぬわけにはいかない!」と、医者を悩ませる。
何がそこまでさせるのか・・・・・・?
「まだまだやりたいことがある!」
これが答えのようであった。
生きているうちにやりたいことを精一杯やることの大切さを教えられた。
さて、「名誉」であるが、一般には「評判になること」、「名声を博すること」、「有名になること」などと解釈されている。
しかし、「世にまれなこと」、「奇特なこと」、「不思議なこと」と解釈する「名誉」もある。
わたしとしては後者の「名誉」のほうが適切ではないかと考えている。
名誉の称号を与えられた者はとても「不思議な」方が多いからです。
「奇」+「妙」でなければ名誉の称号は与えられないのかもしれません。
また、「誉(ほまれ)」なので「褒めたたえる」わけですが、やはり世の中は「奇特な人」がとても重要であることを教えてくれています。
普通じゃないところにこそ多くの名誉が潜んでいることに気付くことが大切なのかもしれませんね。
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