気まぐれな消費者をどのように引きつけるかは、消費者の感覚を刺激できるかどうかにかかっている。
当然のように消費者も年々その気まぐれ度合いを加速させているため、提供する商品に刺激を感じないと振り向くことはない。
このような状況をつくりだした市場にも問題があるというわけにもいかない。
もともと人間は個々の感覚が異なっているため、自分が満足できるものを求めると既製品では自然に不満が生じるのは当たり前。
この消費者の感覚のずれを修復するというよりも、気まぐれ度を抑える手段がある。
それは愛情をもってもらうこと。
愛情というと堅苦しくなるので、心を惹かれる何かが必要であると訂正しよう。
心を惹かれる何かとは、真似のできないものと考えるとよい。
誰もが真似できるものには魅力を感じないので、消費者は心を惹かれることはない。
長く愛着をもってもらうためには真似のできない独特な刺激が必要である。
刺激とは目に訴えるもの、耳に訴えるもの、味覚に訴えるもの、鼻に訴えるもの、肌に訴えるもの、とにかく人間が持つ五感を中心にした快適さと考える。
不快なものには消費者は心を惹かれないので、快適さというキーワードが消費者の刺激をくすぐることになる。 |