デジカメの登場以来その画素数は増加し続けているが、いったいどれほど必要なのであろうか。
画素数が多ければそれだけ高画質であると思っている方も多いようであるが、実際に生活の中で使用している画素数はどの程度かを考えてみると、プリントする際に使用するサービスサイズであれば縦89ミリ×横127ミリですので、これをキレイにプリントするための画素数(1ミリあたり11.8個)に変換すると、縦1051個×横1500個となる。
要するに157.65万個あればきれいにプリントすることが可能であるため、200万個の画素数があれば十分ということになる。
もっと大きくプリントする場合や画面で拡大して見る場合にはもっと多くの画素数が必要となるわけであるが、画素数が2倍になったからといって縦と横も倍になるわけではない。
デジカメの縦横比は3:4であるため、縦3000個×横4000個の場合の画素数は1200万個である。
画素数を2倍の2400万個とした場合、縦4242個×横5656個であるため、縦も横もおよそ1.4倍(実際はルート2倍)にしかなっていない。
もし縦横を2倍にしたい場合は、縦6000個×横8000個の4800万個の画素数が必要となる。
現在の画素数の4倍にすることで縦横ともに倍となる簡単な計算であるが、意外と意識せずにいる方もまだまだ多い。
プロ写真家のように大きく引き伸ばすのであれば画素数を増やしておく必要があるが、サービスサイズプリントやネットで公開する程度であれば200万個で十分ということになる。
画素数を多くするとパソコンで表示する場合にも時間を要するために高性能パソコンが必要となってくる。
撮影時のメモリー容量も大きくしておく必要もあるため、デジカメでは撮影後の使用目的に応じて画素数を小さくできるようになっている。
デジカメで撮影する場合にはその後の使用方法を考えて撮影画素数を調節しておくことで、メモリー消費を抑えられ、パソコンで表示する場合にも負担無く表示することが可能となる。
近年流行っているデジタルフォトフレームも画面の大きさにもよるが、携帯電話のカメラ程度で十分である。
これからデジタルフォト関係の商品を購入する場合には自分の必要画素数を考えておくとよいのではないでしょうか。
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