自分の家系の家紋が何であるのかをご存知でしょうか?
先日、家紋の調査を依頼されて色々と調べてみました。
因みに、私の父方の家紋は柏、母方は菊です。
柏は主に神職に使用されており、ルーツは柏の葉が神事の食器代わりに用いられていたことと、柏の木は神が宿る神木とも考えられていた経緯から神社の家紋として使用されてきたようです。
確かに柏餅は柏の葉を器として利用していますよね。
七福神の恵比寿様は柏紋をつけています。
柏紋は武家にも好まれ、新芽をしっかりと育てた後に古い葉が落ちるため子孫繁栄の象徴として考えられていたという説もあります。
菊は現在では皇室の家紋として使用されています。
日本国のパスポートにも菊紋がついています。
菊紋のルーツは鎌倉時代に後鳥羽上皇が身のまわりのものに菊紋を多数使用したことが皇室の家紋の始まりといわれています。
実際には、後鳥羽上皇から半世紀後に皇室の家紋は菊紋とされたようです。
ルイ・ビィトンといえば世界的に有名なブランドのひとつですが、ルイ・ビィトンの人気モノグラムは日本の家紋をヒントにデザインされています。
現在、ルイ・ビィトンの売り上げの約3割が日本市場であることから、このモノグラムが日本人の意識に大きく影響しているという学識者も存在しています。
西欧にも紋章の歴史があり、貴族が用いるのが一般的。
日本のように庶民が家紋を用いるようになったのは江戸時代からのようです。
日本の家紋はシンプルかつ奇抜なため、世界的にも認められるデザインとなっています。
自分の家系の家紋をうまくデザインに取り入れることで自社ブランドの象徴として世界的ヒット商品が誕生する可能性はあります。
現在、日本国内だけでも家紋の数は2万を超えるといわれています。
庶民にとっては冠婚葬祭で使用する程度でしかありませんが、身のまわりに家紋を取り入れることでビジネスチャンスが増えるかもしれません。
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