ある日突然、肩関節に痛みが走ったり、腕が思うように動かないといった症状が起こったことはありませんか?
四十肩、五十肩という病名で呼ばれていますが、正式には「肩関節周囲炎」といいます。
40代、50代の人々に多く発症するので四十肩や五十肩と呼ばれるようになったようですが、20代、30代でも起きます。
「肩関節周囲炎」は加齢変化、老化にともなう肩関節周囲の不調、炎症が原因です。
年配の方々は「ほうっておいても半年から一年でよくなる」というが、実際にそうであろうか?
しかし、なぜそう言われるようになったのか・・・。
「肩関節周囲炎」は加齢、老化にともなうものであるので、時間とともに他の部分も老化によって機能低下し、全体的なバランスを取り戻すことが原因だと考えられている。
これは肩が痛いので、痛くならないように肩を使えるよう体が学習しているともいえる。
だからといって半年から一年、痛みを我慢するのはどうであろうか。
「肩関節周囲炎」は炎症であるため、基本的に自然治癒は起こらないと考えるべきでしょう。
それに老化によるバランスでは若々しさを保つことができない。
そこで、「肩関節周囲炎」の治療は「安静」、「薬物療法」、「運動療法」を症状によって使い分けるのが基本です。
痛みが激しい時は「安静」が一番大切です。
「安静」と同時に肩関節の炎症を抑えるために、「炎症鎮痛剤」を用いた「薬物療法」が効果的です。
炎症が治まり、痛みが和らいできたら「運動療法」を始める。
肩周辺の筋肉を伸縮させる運動の他、肩以外の腰や膝などのストレッチも間接的によい結果をもたらすこともある。
「肩関節周囲炎」の防止法もある。
プロスポーツ選手のように特殊な肩の使い方をしている場合は例外ですが、荷物を持つときは水平に持ったり、掃除機やモップをかけるときは腕よりも足を先に出す、デスクワークは背筋を伸ばす、パソコン操作時は腕の置ける台を用意するなど、無理な姿勢にならないように気をつけることで防止効果がある。
老化に屈せず、若さを保つ努力をすることで「肩関節周囲炎」は防止できる。
健康第一で楽しい生活を送りましょう!
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