受験シーズンによく耳にするひとつに、「受験の日にはトンカツ」というものがある。
受験の日の前日や当日の朝食、昼食のどこかでトンカツを食べると合格するわけではないが、「勝つ」という意味で食する受験生も多い。
受験生本人が要求するわけではないが、家族が励しの意味をこめたり、気持ちを高めさせるなど、げん担ぎで食べさせる家庭が多いようです。
医学的には「受験にトンカツ」は適しているのだろうか?
「トンカツ」を食べた後の消化に関していうと、「トンカツ」は消化に時間がかかる。
消化に時間がかかるということは胃に負担がかかった状態になるため、体内の血液は胃に集中することになってしまう。
酸素を運ぶ血液が胃に集中し脳へいく血液が減少するため、脳は酸欠状態になってしまう。
酸欠状態にある脳はベストな状態にないため、受験生の中には眠気がでたりする人もいるかもしれない。
受験当日に食べるのはどうかと思ってしまうわけですが、医学部で受験の日に適した食べ物は何であるかを聞いてみました。
脳のはたらきのためには「糖」に注目することが大切であるということです。
受験の日には緊張のあまり食事がのどを通らない人もいますが、だからといって「パン」を食べるよりも「お米」を食べておいたほうが脳にはよいとのことです。
受験当日は思っている以上にエネルギーの消費が激しいため、エネルギー源として「お米」や「ブドウ糖」の補給が必要不可欠です。
休憩時間ごとに「ブドウ糖」を補給したり、水分を摂取したり、からだを動かして血流をよくしたりすると効果的。
脳がよろこぶエネルギーを補給することが一番なのです。
医学的に「受験にはトンカツ」というわけにはいかないようです。
親心という一心で子供の足を引っ張らないように気をつけたいですね。
最近は受験シーズンのみ発売されるスナックやラーメンなどの食品が多く目立ちます。
「きっと勝つ」ということで先生方が校門前で生徒たちに配っているチョコレート菓子を目にします。
わたし的には「きっとカット」という感じがしてしまうのですが、「カット」されるのは勘弁してほしいと思う受験生も多いと思うのですが。
語呂合わせよりも脳に聞く食品で受験を乗り切って欲しいですね。
ちなみに私の実験では日ごろから大豆製品を多く摂取していると記憶力がよくなる結果がでています。
大豆の中の「コリン」が活躍しているらしいのですが、「コリン」は脳障壁を通り抜けることができる数少ない物質のひとつといわれており、記憶に必要な化学物質をつくってくれるそうです。
食品では大豆や卵黄、レバー、緑黄色野菜などに多く含まれており、サプリメントとしては「レシチン」として販売されています。
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