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効き過ぎ躁状態

精神疾患者が多くなるにつれ、メンタルクリニックも数が増加していつも満員御礼状態であるようです。

抑うつ状態にある場合、治療薬に「やる気」がでるように仕向けていくものがあります。

この「やる気」がでる薬を服用し続けていると抑うつ状態とは逆の「躁状態」へ陥っていくことがあります。

「躁状態」になると、身体的にも精神的にも健康感があふれじっとしていられなくなります。

また、怒りっぽく暴力的になり、思考も頭の回転がよくなったと錯覚し、次々と言葉を発し続けるようになります。

話している内容も次々とテーマが変化し、聞き手は何の話をしているのかわからなくなるほどです。

さらに、誇大妄想や被害妄想、血統妄想、宗教妄想などがでてくる場合もあり、秩序を無視したむちゃくちゃな状態となります。

本人はそれに気づいておらず、自分の言っていることがわかってもらえないと怒りまくります。

抑うつ状態の治療中に「躁状態」になる場合があるという知識をもっていなければ、周囲の人たちは困惑してしまうでしょう。

薬の効き過ぎによる「躁状態」は周囲には元気になったという印象が強いようです。

「躁状態」になった本人は「自分でないような気がする」という感覚をもつ方もいるようです。

しかし、「躁状態」にあることを自覚していない場合が多いため、仕事でも家庭でも周囲を振りまわし続けることとなります。

「躁状態」では自分で意識レベルをコントロールできないため、周囲の人が気づいて病院へ強制的に連れて行かなければ、頭の回転がよいという錯覚のまま無秩序な状況を継続し続けることになります。

会社内は機能しなくなり、家庭は崩壊しても自分の言っていることは間違っていないという気合の入れようで、さらに周囲を巻き込んでしゃべりまくります。

精神疾患の治療は長期にわたります。

完治することはないと考えなければならないほど長期間苦しみ続けることになります。

このような状態にある場合、周囲にいる方も当然負担が増します。

そして長年辛抱した結果、周囲の方も抑うつ状態になる場合があります。

すなわち、精神疾患は周囲を巻き込むことが多々あるのです。

うまく医師に現状を話し、治療薬の種類や量をしっかりとコントロールしてもらうことで安定してきます。

薬を飲んだ後にハイテンションになる方がいれば近づかない方が賢明かもしれません。

会議などでも真実をくつがえすほどの空想理論を展開し、ウソをウソで固めて攻撃します。(自分がウソを言っている自覚さえない場合もある)

しかし、薬の効果がなくなるとウソのように静かになってしまう特徴もあります。

もともと抑うつ状態なのでハイテンションではないのですから。


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