大地震が発生した場合に地下鉄の中にいたらあなたはどうしますか?
多くの方々がパニックに陥るでしょう。
現代の都市交通に地下鉄は欠かすことができません。
天災はいつやってくるかわからないだけに、地下鉄内にいた場合を想定してみることにします。
地下鉄構内は思っているほど柔ではありません。
世界的にみても地震で地下鉄が崩壊した事例がないのも、地下鉄構内が頑丈なつくりをしている証明です。
地下鉄は地上に比べて揺れも小さくなる特徴があり、その意味でも崩壊する危険性は小さくなります。
ですので、地下鉄車両が瓦礫に埋もれてしまったり、地上の出入り口が崩れて閉じ込められてしまった場合、地上では想像を絶する被害を受けていることになります。
地下鉄は地上を走る電車と違い、脱線・対向車との衝突・横転・転落という危険がほとんどないのも特徴です(直下型地震の場合は脱線の可能性あり)。
大地震の際、停電や火災が一番パニックを起こしやすい材料となります。
停電時には非常用電源が作動する場合は安心ですが、もし作動しなかった場合には携帯電話の明かりを利用することでパニックを避けられます。
火災になった場合は、非常電源によるスプリンクラーが作動して消火が始まります。
無理に車両のドアを開けてしまうと有毒ガスが車内に入り込む恐れがありますので注意が必要です。
緊急時はやむを得ず車両の外へ退避しなければならない場合もあるかもしれませんが、地下鉄の線路上を歩いて移動することはできるだけ避けたいものです。
なぜなら、高圧電線に触れてしまうとたいへん危険だからです。
可能な限り地下鉄車両内にとどまっている方が安全ですので、車内アナウンスがあればその指示に従うようにしたほうがよいでしょう。
地下鉄で最も危険なのがパニックによる集団移動時の圧死です。
集団に流されずに自分の意思で冷静に判断することが大切でしょう。
むやみに周囲の行動に同調しないよう、車内アナウンスをしっかり聞き、冷静に行動することです。
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