10年ほど前に超厚底ブーツが流行っていましたが、時代とともに実用性が無い、危険、流行遅れなどの理由でほとんど見ることは無くなった。
しかし、ハイヒールだけは廃れることなく女性に好まれ続けている。
このハイヒールのルーツは16世紀中頃にイタリアで流行したところから始まっているようだ。
当時、背を高く見せるために上流階級婦人や高級娼婦たちの間で超厚底靴「チョピン」が流行した。
中には50cm超のものもあり、補助がなければ歩けない有様であったらしい。
この厚底靴が普及したのは17世紀に入ってからで、ヨーロッパの都市部に人口が集中したのが理由とされている。
当時、水洗トイレなどという画期的なものはなく、汚物が道路に捨てられ不衛生極まりない生活であった。
余談ですが、20年ほど前のフランスでも裏道に馬糞がゴロゴロしていたという話を聞いたことがあります。
そんな不衛生な道を普通の靴で歩いていると汚物が足についてしまうわけです。
その対策として、厚底靴であれば足に汚物がつかないという理由で流行したようです。
ちなみに、現代のハイヒールは背を高く見せたり、脚のラインをきれいに見せるなどのファッションとして変化した形であるわけです。
現代女性たちは汚物がつかないようにハイヒールを履いているわけではありませんので、くれぐれも誤解しないようにお願いします。
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