大学全入時代とはいえ、どこの大学に進むかを特にこだわらなければの話です。
ほとんどの受験生が大学を知名度や偏差値で決めていると思われるが、現代の大学受験はそれだけでは意味をがないと考える学生が増加してきている。
知名度や偏差値だけの大学選びに意味がないと考える学生の多くが、自分は何を学びたいか、夢実現にはどこの大学が最適か、どんな生き方をしていきたいかなどを考察しながら自分に合った大学を選択している様です。
その学生たちは、大学の持つブランド力や偏差値に対するメリットだけでは社会に出てから通用しないことを悟っている。
また、大学名を取りにいくよりも、4年間の学生生活を有意義に過ごせる方の大学を選択する傾向も強くなってきている。
受験で競争が激化していた時代には、その疲れを癒すかのように大学4年間をできる限り楽に送ろうとする学生が目立っていたが、現在の大学生は入学後も真面目によく勉強するという。
これは大学に入りやすくなったために、受験の疲れも特に気になるレベルでもなく、学びたい意思のほうが先行していると同時に、大学選びの段階で大学に入る目的がはっきりしている学生が増加しているため、入学後もその目的に向かって努力できているという。
確かに、近年の大学志願状況や入学状況を分析すると、大学名よりも学部や学科に興味をもって選択をする学生が増加している。
大学ブランドや偏差値だけでなく、どこの大学にはどんな先生がいるか、キャンパスの雰囲気はどうか、就職率はどうか、立地条件はどうかなど、大学を選択する要素が多義にわたっている。
それに加えて重要視されているのが浪人拒否である。
経済的な理由も当然あるが、わざわざ浪人してまで大学名に執着することよりも、いち早く自分の学びたい分野に触れられる環境を手に入れることのほうが優先されている。
そして卒業後にどこの会社に入るかというよりも、どういう生き方をしていくかを重視する。
企業側は仕事ができる社員を欲しいが、学生側は自分の生き方がしやすい会社かどうかを見定めているというギャップがあるようだ。
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